2011年11月26日 夜
夜の８時だ。今日でお茶会４日連続。
PPの刑務所に「アイラブユーOK」が響いた。
おそらく、この刑務所で私がやることすべてが日本人初になるだろう。
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この時間までに、氷水が残っている。
だが、今日は昼くらいから強烈な暑さだった。
１月はもっと暑いという。
暑さに弱い私は１月を乗り切れるだろうか？
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さておきどうやらこの房は看守のいじめに遭っているようだ。
なぜかというと、午前もそうだったが外になかなか出れなくなっている。
そして、それはなぜかというと、私が看守にチップをあげないからだ。
ここは２F。
１FにいるT君はチップなど払わずに毎日外に出ている。
２Fには先日新しい看守が来たらしくその看守が意地悪らしい。
今度言ってやろうと思う。
2011年11月26日
昼食が終わった。今は１１時２０分。
朝８時頃、T君が来た。ドアの小窓から私に手紙をくれる。
はやく見ろという。中にはジュンの電話番号が書いて有った。
予想はしていたが、ホッとした。
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私も外に出たくなりボスに頼む。OKと言ってくれた。
ボスと部屋を出ようとした時、昨日私から5000リエルを取った看守が、私は外に出てはダメだという。
また金が欲しいのか。
今日、もし金を要求されたら
「私は日本大使館に言うから、おまえの名前を教えろ！！！」
と言ってやるつもりだったが、９時頃外にでれた。
もちろん金など払っていない。
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今さっき昼飯の前T君が興奮した様子でまた部屋の小窓のところに来ていた。
午後外で話があるという。
どんな話？と聞いたところ、裁判所を抑えたという。
私は言葉が完璧ではないので、T君からボスに
「矢沢を午後外に出せ」
と言ってもらった。
T君は言葉が話せるので、カンボジア人に囚人たちには一目置かれている。
頼もしい存在だ。
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昨夜今朝ボスにもらった風邪クスリらしき薬を飲んだら幾分具合が良くなってきた。
さあー昼寝タイムだ。
2011年11月25日 夜
今は、８時１５分。
今夜もお茶会。私がお茶をプレゼントして明日しようといったが今夜開かれた。
三夜連続だ。
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そういえば、I氏の面会の後、看守に5000リエルをチップで払わされた。
「謝謝」
と看守が言ったので、
「私は日本人だ、ありがとうと言え」
と言ったらニコニコしながら看守は「ありがとう」と言い握手してきた。
日本では考えられないだろう。
また午後に外に出たくなったので、部屋のボスに言ったら部屋担当の看守に5000リエル払えば出れると言う。
癪だが払い外に出た。
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今日は金曜日。土日は外にでれない。
今日の午後に出ておかなければ息がつまると思い外に出た。
今夜も暑い。
今朝は寒ささえ感じたのに....。
2011年11月25日
朝６時３０分に起きた時カンボジアで初めて涼しい寒いと感じた。
今日も朝８時よりご飯を買うために外に出た。
昨日より少し風邪気味だ。
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外で台湾人と親しくなったが、やはりカンボジアの刑務所は金がかかると言っていた。
基本的に毎日外にいるものは金がかかっている。
私は食費５ドルで６人食べさせていつの間にか私の居場所は上の段の中央になっている。
悲しいことだがお金が全てだ。
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日の昼食は鯛によく似た川魚と日本でいう豚の角煮だ。
豚の角煮は実にうまい。
私の部屋の食事はこの部屋のボスが作っている。
料理が上手いことに感心する。角煮の中にゆで卵が入っていた。
私とボスは卵を食べたが、他のものは食べれない。
金が全てだ....。
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今日は風邪気味なので昼寝をしよう。
午前中、I氏が面会に来てくれて３０ドルくらい置いていってくれた。
ありがたい。だが一週間で約７０ドルかかる。
また夜書こう。
2011年11月24日
午前中に午前の出費を付け、昼までの日記をつけることにした。
今日も朝８時に外に出てジュース・パンを食べくつろぐ。
だんだん、冷静に人を見れるようになってきた。
ほとんどがカンボジア人だが、中には私を含めアメリカ人、アフリカ人、中国人etc…
様々な人たちが、この刑務所で暮らしている。
T君と会い、話しているうちにT君の知り合いが来て酒を買わないかと言った。
T君は丁重に断った。
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今日は幾分涼しい。外は風がある。
しかしこの房の中はさわやかな風が少しの熱風に変わって入って来る。
それが涼しく感じる。
昨夜は何もなかったが、お茶のせいで寝不足だ。
また夜書く。
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今20時18分。
今日は午後は外に出ていない。ずっとここにいる。
そろそろ金がなくなってきた。1日７、８ドルでやろうと思ったが、１０ドルはかかってしまう。
どこを削ろうか？
ゆっくり考えよう。
夜になってまた暑くなってきた。今夜はよく眠れるだろうか？
あー憂鬱だ。
P.S 結局T君とは同じ部屋にはなっていない。
月２００ドルはでかい。T君はすぐにこの刑務所から出ることになるだろうし、
無駄な金は使わないということだ。
ようやく私一人の刑務所暮らしが始まったような気がしてきた。
2011年11月23日 2
今は20時35分。
お茶会が終わったばかりだ。
今日も「グッバイマイラブ」etc...５曲くらいの歌を歌った。
昼間書いたが今日はディーディーだった。
今夜も電気が消えないのか。
今夜も暑い。実に暑い。
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先日ボスからもらったプラスティック製のうちわが壊れてしまったが、
若者が器用に直してくれた。
扇風機の付いていない私の部屋は金を持っていない若者が約７〜８人いる。
彼らが１０時より一時間交代で祭りで使うような大きなうちわで
部屋中に風をたてる。これが心地いい。
クーラーの中でしか寝ていなかった私だが、クーラーよりいいかもしれない。
今夜はこの後どうなるんだろうか？
それにしても、お茶を飲むとなかなか寝付けない。
2011年11月23日
11時過ぎに朝食が終わり、今12時前だ。
トランプをする者、本を読む者、寝ている者、様々だ。
朝、外で過ごしていると、私だけ看守に呼ばれた。
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なんだろう。
また金でも集られるのか。
そう考えるていると、裏の看守がいる建物へ。
部屋の中に入り中を見ると、看守が微笑んでいる。
その手には返して欲しいと思っていた腕時計が。
返してもらうと、懐かしい友達のように感じた。
その後、正式な写真を撮り、指紋をとられた。
着々と入所手続きが進んでいく。
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これから昼寝タイムだが、確か先週の今日はどういうわけか夜消灯時間が来ても
電気が消えなかった夜だ。
そう！ディーデェー（カンボジア語）の日だ。
夜はどうなるのか？また夜書こうと思う。
